【お米の品種の選び方】食が細い子におすすめ。日常使いは胃腸に優しいササニシキ

高アミロース米 ブログ

管理栄養士のそのべひろみです。

新米の季節になりましたね。

うちの娘は幼稚園でお米作りをさせてもらっているので、田んぼをみるといろいろと教えてくれます♩

我が家では先日、ササニシキというお米を購入しました!

ササニシキおすすめ

うちは精米機を利用しているので、すべて玄米で注文しています。

コシヒカリ、あきたこまち、、いろいろなお米の種類がありますが、ササニシキにする理由があります。

糖質の構造から詳しく解説していきます。

アミロースとアミロペクチン

お米に含まれるでんぷんには、2種類あります。

アミロースとアミロペクチンです。

アミロースアミロペクチン画像

上記の図を見るとわかるように

アミロペクチンは枝分かれしていて

アミロースはただつながっているだけ(直鎖状といわれる)なのがわかります。

このでんぷんは、食べて消化管に入ると、消化酵素で分解されていきます。

1つの◯がブドウ糖(グルコース)です。

つながっている◯がブチブチ切られて、1つの◯に切り離されていきます。

消化酵素は切り離す役割をするハサミのようなものです。

消化酵素で切り離して分子を小さくして、小腸の上皮細胞などから体内に吸収されていきます。

でんぷんの消化酵素アミラーゼは、このつながっているでんぷんを端っこから切っていきます。

そのため、枝分かれしているアミロペクチンは端っこが多いため、切る場所が多い。

つまり、アミロペクチンは一度にたくさんの消化酵素を使います。

反対にアミロースは端っこが2箇所しかないため、消化酵素を一度にたくさん使いません。

アミロースはおなかに優しく、血糖上昇はゆるやか

一度にたくさん消化酵素を使わず、吸収がゆっくりなため、血糖値の上昇も穏やかになるのがアミロース。

アミロースは消化の不得意な胃腸の持ち主さんにも優しいでんぷんです。

口当たりはサラッとしています。

代表的な高アミロース米は、インディカ米やパスマティライスと呼ばれるタイやインド料理で使われるパラパラのお米ありますよね。

あれです。

アミロペクチンは甘くて冷えてもモチモチ

消化酵素をたくさん使って、一気にブドウ糖のような小さな分子が増えるアミロペクチンのお米は、食べると甘く感じます。

ブドウ糖が甘さを感じますからね。

そして、枝分かれをしている部分に水分をためこむことができるので、冷えてもモチモチしています。

アミロペクチン100%のお米があります。

それは、もち米です。

もち米は冷えても甘く感じてモチモチしていますよね。

日常使いはアミロース多めを選ぶべし

いろいろお話してきましたがつまり何が言いたいかというと、

アミロペクチン多めのお米は普段使いにはあまりオススメできないので、アミロース多めのお米を食べるといいよってことなんです。

消化酵素を多く使って、血糖値を上昇させるお米は

消化酵素をより作らないといけないし

(消化酵素の原料はたんぱく質)

血糖値が上がることで体のストレスとなり

低血糖症状が出やすくなります。

つまり、体への負担が大きいということ。

昔から、もち米はハレの日に食べられるお米でした。

これは消化に負担が大きいので、日常で食べるもんじゃないってことなのかなと思います。

コシヒカリはモチモチで甘い

美味しいお米といえば「モチモチしていて甘いお米」というイメージはありませんか?

そういった消費者のニーズにこたえるように、コシヒカリをはじめいろいろなモチモチのお米が品種改良されて出ているように思えます。

(探すと、モチモチで美味しい!みたいなのばっかり)

パサパサしているお米はまずい、のようなイメージがあると思いますが、実はパラパラ系の方が体には優しいんです。

アミロースの割合

各お米の品種のアミロース含有量はこんな感じです。

アミロース0%:もち米
アミロース約10%:ミルキークイーン、シルバーパール
アミロース約15%:コシヒカリ、あきたこまち
アミロース20〜30%:ササニシキ、はえぬき、雪若丸、朝日、ヒトメボレ

モチモチしていて甘いお米ですよ〜低アミロース米ですよ〜古米に混ぜても美味しく食べられますよ〜は、体にとっては悪魔のささやきだと思ってください(笑)

そんなにパサパサしないよササニシキ

ササニシキは昔からある品種で安心、ということと

無農薬で作られている農家さんもいらっしゃるので手に入りやすいです。

(無農薬はやはり少しお高めですが。)

それに、いうほどパサパサしてません。

土鍋で炊いたササニシキ
土鍋で炊いたササニシキ
ササニシキご飯

食が細いこども・便秘にはササニシキがおすすめ

食が細いお子さんは、胃腸機能が弱いことが多々。

消化酵素もうまく作れないため、消化が上手じゃありません。

なので、消化に負担をかけるようなものはできるだけ避けたいところ。

消化に負担をかけない=やわらかくて繊維の少ないもの、と思いがちですが

消化酵素を節約する食べ方も大切です。

食が細い、あまりご飯が進まないこどもにササニシキを食べさせてみたら、

普段よりよく食べるようになった!というお声もありました。

いつもスーパーで適当に安いの買ってるわ〜という方は、よかったら次はササニシキ試してみてください。


精米度合いも選べるので、精米機がなくても買えます↑

しかも、ここは真空パック包装を選べるところがすごい。

また利用したいのでリンク貼っときます〜。

ちなみにわたしは30kg玄米を5kgずつ真空パックにしてもらいました。

分づき米(5分とか、7分とか)は特に胚芽の部分が酸化しやすいので、真空パックがオススメです。

参考になると嬉しいです。

投稿者プロフィール

そのべひろみ.
そのべひろみ.
管理栄養士/PNTトレーナー/臨床分子栄養医学カウンセラー
病院栄養士、陸上実業団専属栄養士を経て独立。二児の母。

難しい栄養学を「誰もが腑に落ちる栄養学」にしてお伝えしています。
分子栄養.コンディショナー養成講座主宰。
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