みかんを食べて肌が黄色くなるヒトは栄養不足?

みかんを食べて肌が黄色くなるヒトは栄養不足? ブログ

管理栄養士のそのべひろみです。

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みかんが美味しい季節ですね。

我が子たちもおみかんが大好きで、今年は箱買いの勢い!

1歳の下の子は、毎日イスによじのぼって、テーブルの上からみかんを持ってきます。笑

みかんを食べると、手が黄色くなったことはないでしょうか?

昔、友達でめっちゃ黄色くなる子いたな〜なんて思い出します。

実はこれ、栄養素の不足や代謝(消化吸収など)不足が考えられるんです。

緑黄色野菜や果物を大量に摂ると肌が黄色くなる

みかんやにんじんに含まれるカロテノイドは、体内でビタミンA(レチノール)に変換されて利用されます。

カロテノイドは色素なので、それを含む野菜や果物を大量に摂取することで肌の黄色みが増すことがわかっています。

Intake of specific types of fruit and vegetables is associated with higher levels of skin yellowness in young women: A cross-sectional study

栄養不足、消化吸収不良でビタミンA欠乏にも

カロテノイド→レチノールは、小腸の酵素によって変換されます。

そのため、酵素の原料であるタンパク質不足(タンパク質の消化吸収不良)小腸の炎症(リーキーガッドやSIBOなど)がある場合、レチノールに変換することができないことが予測できます

ビタミンA(レチノール)は過剰症が心配だから、カロテノイド(βカロテン)で摂ることをオススメします!

なんていう管理栄養士監修の記事がありますが(私も書いたことあるかも)

そもそも緑黄色野菜でカロテノイドとっていても、使われる形に変換できなきゃ意味がありません。

ビタミンAの働き

ビタミンAはもちろん、ビタミンですので、体にとって非常に重要な栄養素のひとつです。

それでは、ビタミンAはどんな働きがあるのでしょうか。

働きは以下等です。

  • 粘膜を守る
  • 骨や皮膚のつくりかえに役立つ
  • 視力のもとになる
  • 肝臓機能の正常化
  • IgA抗体をつくって感染症を予防する

▶︎参考:オーソモレキュラー栄養医学研究所HP

亜鉛も重要

カロテノイドをビタミンAに変換させるには、タンパク質の他にミネラルの亜鉛も重要です。

亜鉛はビタミンAと非常に類似した作用があります。

たとえビタミンAをとっていても、亜鉛がないと使うことができません。

亜鉛は「成長」するときに大量に使われます。

そのため、こどもは常に大人に比べて成長し続けているため、亜鉛不足になりやすいのです。

こどもは亜鉛不足になりやすい

  • お肉が苦手だったり、食が細いという子
  • 急激に身長が伸びた子
  • 受験や発表会、試合など緊張が続くような時期

は、特に亜鉛欠乏になりやすいので、意識してみると良いと思います。

お肉が苦手な子は、消化酵素や胃酸の不足も考えられます。

この場合は、無理して食べさせるのではなく、煮て煮汁ごといただくようにしたり、煮干し出汁、鶏ガラ出汁や豚骨出汁など、お出汁を上手に利用することをオススメしてます。

みかんと牡蠣?

この時期、みかんをとったら肌が黄色くなったという人は、タンパク質不足、亜鉛不足、小腸の炎症などが考えられるかもしれません。

冬は、おみかんでカロテノイド摂取、牡蠣で亜鉛摂取がオススメ(笑)

亜鉛は牡蠣に豊富です。

牡蠣は食べられなくても牡蠣ご飯にして、エキスをいただくのもオススメですよ!

投稿者プロフィール

そのべひろみ.
そのべひろみ.
管理栄養士/PNTトレーナー/臨床分子栄養医学カウンセラー
病院栄養士、陸上実業団専属栄養士を経て独立。二児の母。

難しい栄養学を「誰もが腑に落ちる栄養学」にしてお伝えしています。
分子栄養.コンディショナー養成講座主宰。
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