管理栄養士のそのべひろみです。
*以前もリーキーガットの記事を書いたのですが、よりわかりやすく書きました🙇
リーキーガット症候群って聞いたことありますか?
栄養療法を勉強していると馴染み深いのですが、まだまだ一般的には知られていないことが多いんですね。
リーキーガット、ぜひ知っておいていただきたい言葉です!
どういうこと?を詳しく説明していきたいと思います。
リーキーガットとは?
リーキーは「漏れる」、ガットは「腸」のこと。
腸の壁に隙間ができて、漏れちゃいけないものが漏れちゃっている状態のことなのです。
腸の壁となる細胞は、本来ピタッとくっついているのですが、それが何らかの原因によって、ゆるんでしまい、隙間ができてしまうのです。
それを、リーキーガットやリーキーガット症候群と呼びます。
※図のタイトジャンクションとは、腸壁の細胞を繋いでいる鎖のようなもののこと。これが緩んだり切れたりすると、腸壁に隙間ができてしまいます。
悪者入り放題!リーキーガット
まずは、食べ物を食べるとどのような経路をたどるかのおさらいです。
食べる→食道→胃や十二指腸で消化→小腸の壁から栄養が体内に吸収される
というのが大まかな流れになります。
(胃でも吸収されるとか、小腸でも消化されるとか、細かいところは抜きにしてお願いします)
小腸の壁では、体内に取り入れて良い栄養素などの成分なのか、はたまた体内で取り入れてはいけない形・有害物質なのかを区別して、「吸収・除外」しています。
体のシステムってすごいですよね!
つまり、リーキーガットとは腸壁がゆるんで中のものが、良し悪し関係なく(体内に)漏れ出るってことなのです。
通常だったら門番がいて検問されるんだけど、リーキーガットの状態だと入り口が解放されているので悪いやつも入り放題なんです。
体内に入ってきてほしくない有害物質とは、ウイルスや細菌、水銀などの重金属、化学物質、農薬、添加物、未消化の食べ物、腸内微生物が産生する毒素などです。
本来入ってきちゃダメなものが入ってきてしまったら、やはり体は不調を起こしてしまうんですね。
リーキーガットの症状とは?
リーキーガットで起こる症状は、とんでもなく多くあります。
腸の症状としては、慢性的な下痢または便秘、腹部膨満感。
体内に有害物質が入り込んでしまうので、腸だけにはとどまらず、全身に症状が出てきます。
リーキーガットは脳、肺、肝、腎、膵、脳の炎症と関連します。
- アレルギー
- アトピー
- 肌荒れ
- じんましん
- うつ、情緒不安定
- 頭痛
- 集中力低下
- 慢性疲労
- 自己免疫疾患
- 化学物質過敏症
- 夜尿症(小児)
- 不妊
- PMS
- 低血糖症
- 糖尿病
などが挙げられます。
腸に隙間ができている状態なので、通常よりも糖分が早く吸収されてしまい、高血糖→低血糖を起こしやすくなります。
(リーキーガットの人はGI値なんて全く関係ないよね・・・)
アレルギーに関しては、未消化の食物(本来体内に入ってはいけない形)が体内に入ることで、炎症反応を起こします。
遅発性アレルギー検査をして、大体のものがアレルギー反応が出たから何も食べられない💦なんて方もいます。
そういう方はリーキーガットを起こしています。
食べ物が悪いのではないので食べ物を除去するだけでなく、リーキーガットを治さねば根本完治にはならないことがわかります。
意外と身近なリーキーガット
リーキーガットは自覚がしづらい腸の炎症です。
炎症があるということは、常に栄養素やエネルギーが無駄に使われているということ。
炎症がない人に比べて、疲れやすく、病気をしやすく、メンタルも不安定になりやすい。
健康で人生をより楽しむためには、炎症とはオサラバしたいですね!
ちょっと長くなってしまったので、原因と対策は次回お伝えします。
投稿者プロフィール
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管理栄養士/PNTトレーナー/臨床分子栄養医学カウンセラー
病院栄養士、陸上実業団専属栄養士を経て独立。二児の母。
難しい栄養学を「誰もが腑に落ちる栄養学」にしてお伝えしています。
分子栄養.コンディショナー養成講座主宰。
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