管理栄養士、分子栄養カウンセラーのそのべひろみです。
発酵食品って体によさそうですよね。
いや、体に良いんです。
が、万人に良いかと聞かれると、今はとらない方が良いよ、という方もいるんです。
どんなときも、どんな状況においても
発酵食品は良い!
と思っている方が多くいらっしゃるので、
こういうときは注意してね、ということがあることをお伝えしたいと思います。
おなかの症状がある方
現代の日本人は何かしら、おなかの不調がある方が多くいらっしゃいます。
便秘、下痢、腹痛をはじめ、
- おなかにガスが溜まる
- いつもおなかが張っている
- 食後におなかがゴロゴロボコボコ鳴る
- オナラの回数がやたらと多い
- オナラが異常に臭い・・など
なんか調子が悪いんだよなぁ
調子が悪いのが普通なんだよねぇ
という方は、発酵食品は注意して食べた方が良いかもしれません。
このような状態は、腸内環境が悪化している状態なので、
放置しておくと栄養の吸収はできない
大きな病気に繋がりやすい
状態だといえますね。
SIBOで発酵食品をとると
上記のような症状がある場合、
小腸に細菌が異常増殖してしまうSIBO(シーボ)という状態になっていることも考えられます。
通常、小腸の中の腸内細菌は約1万個程度ですが、SIBOの患者さんの小腸には10倍…約10万個以上の細菌が繁殖しているそうです。
https://gf-life.com/fodmap-07/
腸内細菌は基本的に大腸に存在しています。
小腸は栄養を吸収する場なので、腸内細菌が存在していると
細菌たちに栄養を横取りされてしまったり
細菌の出すガスによりおなかが張ったり、オナラが増えたり、という症状が出てきます。
これを助長するのが
発酵食品
そして
食物繊維
なのです。
通常、腸内細菌のエサになって腸内細菌を元気にしてくれる良い食材なのですが、
小腸に腸内細菌がいる場合は、反対に栄養を与えたら大変なことになります。
低FODMAP(フォドマップ)
このような、おなかに不調を感じる方のために推奨されているのが
低FODMAP食です。
「低FODMAP食」はオーストラリアのモナッシュ大学 で
過敏性腸症候群(IBS)の患者さんのために開発された食事法です。
今まで原因不明とされていた過敏性腸症候群(IBS)の症状に対し、改善効果がみられることがわかってきています。
FODMAPs alter symptoms and the metabolome of patients with IBS: a randomised controlled trial
「FODMAPは、IBS患者の症状とメタボローム(代謝産物)を変える」
https://miyazawaclinic.net/food/ibs/
低FODMAP食は、腸内で発酵を起こす食品を減らす食事法です。
つまり、「腸内環境改善のための食事」と真逆な食事法と言っても良いかもしれません。
オリゴ糖、乳糖、発酵を促す食物繊維を含む野菜や大豆(大豆、小豆、おくら、ごぼう、らっきょう、玉ねぎ、にんにく)、そして発酵食品は基本的に避けます。
自分の体調をみながら決める
とはいっても、日本で昔からある発酵食品。
ちなみにわたしは、SIBOっぽい時でも納豆やみそは大丈夫でした。
塩麹の乱用は控えましたが。。
現代では、和の発酵食品よりも、手軽に取り入れられるヨーグルトやチーズ、キムチなどを意識して食べている方が多いのでは?
それらはデメリットも大きいです。
野菜も含め、「体に良いと言われているから」という理由で摂り続けるのでなく、
旬を大切にすること
そして自分の体調はどうなのか?を感じられること
が大切ですね。
投稿者プロフィール
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管理栄養士/PNTトレーナー/臨床分子栄養医学カウンセラー
病院栄養士、陸上実業団専属栄養士を経て独立。二児の母。
難しい栄養学を「誰もが腑に落ちる栄養学」にしてお伝えしています。
分子栄養.コンディショナー養成講座主宰。
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