「低血糖症」「機能性低血糖」のまとめ

管理栄養士、PNTトレーナーのそのべひろみです。

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低血糖症の症状をまとめていきます。

※ここでいう「低血糖症」とは、糖尿病の方がなる低血糖ではなく、「機能性低血糖」という概念のことをお話ししていきます。

低血糖症とは

低血糖症とは、血糖値（血中のグルコース濃度）が、正常な範囲内での変動が保てなくなった状態をいいます。

血糖値は、通常、ホルモンによって調節されていますが、ホルモン分泌のバランスが崩れ、血糖値が正常の範囲内の変動を超えて高くなったり（随時200mg/dl以上、空腹時血糖値が126mg/dl以上）、低くなったり（1時間で50mg/dl以上下がる）してしまう病態をいいます。

すなわち、ホルモン分泌のバランスが崩れ、血糖の調節に障害が起きていることにより、様々な症状を呈してくる病態です。

宮澤医院HPより引用

つまり、低血糖症とは、本来自分でキープできるはずの血糖値がうまくキープできず、下がりすぎてしまう状態をいいます。

これが実は、珍しいことではなく、かなりの方が低血糖に陥っているのです。

私のところにいらっしゃるクライアントさんは、95％以上が低血糖の症状があります。

低血糖症の症状は、人によってさまざまですが、当てはまるものが少しでもある方は、低血糖症かな？と疑ってみても良いかもしれません。

低血糖症の症状

低血糖チェック

• 疲労感が強い
• 特に夕方ごろ、疲労感・不安感・イライラすることが多い
• 甘いものがやめられない
• コーヒーなどカフェインを毎日1回でも摂取している
• 夜中に目が覚める（トイレにでも）
• 朝起きたときに首肩背中が凝っている感じがする
• 寝ても疲れが取れない
• 寝違えることがよくある
• 悪夢をよく見る
• 朝おなかが空かない
• 肉や魚よりも、フルーツや小麦を好む
• 食事の量（特に肉や魚）がたくさん食べられない

当てはまるものはありましたか？

血糖値を上げるとは

そもそも血糖値は、食べ物からの糖分が入ってこないときにはどうやってキープしているのでしょうか。

血糖値は、空腹になり低下してくると

1. 肝臓や筋肉に蓄えられている糖の貯金（グリコーゲン）を少しずつ切り出して使い、血糖値を上げる
2. ホルモンによって血糖値を上げる
3. 糖新生によって糖を作り出し、血糖値を上げる

糖新生とは、糖以外のもの（アミノ酸、脂肪酸など）から糖を作り出すこと。理論的には、筋肉など体の部品を削ってアミノ酸を取り出しているため、糖新生が亢進すると筋肉がなかなかつかない、などとなる。

つまり低血糖の人は、

• グリコーゲンが枯渇（貯金がゼロ）
• ホルモンがうまく出せない（副腎疲労によるコルチゾールの低下＆交感神経優位による成長ホルモンの低下）
• 糖新生がうまく機能していない（糖新生のスイッチはコルチゾールによる、または材料が足りていない）

このようなことが起こっています。

低血糖は胃腸をストップさせてしまう仕組み

それでも人は、低血糖になりすぎると死んでしまうので、体はなんとかして血糖値を上げようとします。

どうするのか？

アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンを出します。

アドレナリン・ノルアドレナリンは、交感神経を興奮させるホルモンで、動物が生命の危機に瀕した時に、『闘争か逃走か（fight or flight)』を即時に実行するために分泌されます。

つまり、交感神経優位にさせるのです。

低血糖が常にある人は、常に交感神経優位になっていることが多く、

それにより胃腸の機能はストップしてしまいます。

胃腸機能がストップするということは、栄養素を消化吸収できないということになります。

そのため、胃腸症状が出たり、長期に渡ると貧血や低栄養を併発していきます。

この場合いくら栄養が足りないからといってサプリを飲んでも、吸収されずに効果が実感できない、となるのです。

アドレナリン・ノルアドレナリン

アドレナリン・ノルアドレナリンがなぜ良くないかというと

まず第一は、交感神経優位になってしまって、胃腸が動かないこと。

それから、副作用的な精神症状が強く出るという特徴があります。

アドレナリンは、イライラ、攻撃的、せっかち、ちょっとしたことですぐ怒る、爆発的に怒るなど。

ノルアドレナリンは、不安感、うつ症状、落ち込み、私なんか・・思考など。

できれば避けていきたい精神状態ですよね。

もちろんアドレナリンが必要な時もあります。

大切なプレゼンの前とか、スポーツの試合、自分の力を出し切りたい時に。

鍛冶場の馬鹿力的に、ここぞというときに使いたいホルモンです。

低血糖まとめ、いかがでしたでしょうか。

ご参考になれば幸いです＾＾